学習障害という障害をご存じでしょうか?
学習障害というのは発達障害の一種です。つまり生まれ持っての特性です。
読んで字のごとく学習に困難を抱える障害のことです。(詳しくは後日、説明させていただきます)
実はこの学習障害、発達障害を少しでも調べようとしたことがある人や、支援者といった人たちには、知ってて当然くらいに有名な障害なんです。
でも、発達障害や障害支援に関わらない人たちにとってはどうでしょう?
この文章を読んでいる皆さんは、知っていましたか?
私は、2014年に診断されるまで知りませんでした。38歳の時の話です。
切欠は、別の精神障害を発症し、病院の精神科で検査を受けたことからです。
学習障害は、幼少期、小学校1年生~3年生くらいから支援(その子の特性に合った教育)を受ければ、そのマイナス特性を最小限に抑えることが可能だそうです。
38歳になって診断された私は手遅れですね(笑)
正直、書字障害(学習障害の一種)と診断されたとき、そんな障害があったのかという驚きと納得がありました。
小中高と学校に通っていたころは、板書についていけなかったり、テストで字が汚すぎるからと大きくバッテンつけただけで採点されず(0点で)帰ってきたり。「僕馬鹿だから、漢字をいくら勉強しても覚えられない」と親に泣きついたら「お前の努力が足りないからだ!ほかの子が出来ることお前が出来ないわけないだろ!」と折檻されたり、色々思い出すエピソードはありますから(笑)
暫く前から、あることを切欠にこれから同じ障害(学習障害)を持って生まれてくる子供たちのことを考えることが多くなりました。
現在では、学習障害児を支援する団体や個人が数多く現れるようになりました。
多く現れるようになったといっても、学習障害児の数に比べたら追いついていなかったり、地域による格差もあるでしょう。
しかし、これだけは言えます。2014年に私が学習障害という存在を知った時点より、2020年3月12日の今日、学習障害の支援をしている団体や個人は確実に増えていますし、学習障害当事者やその親がインターネット上で情報を発信している数も格段に増えています。
きっとこれからも増えていくことでしょう。
しかし、私は、一つ不安なことがあります。
それは、学習障害当事者や親族、支援者にとって情報を得やすくなっただけで、それ以外の数多くの人たちにとっては、どうでしょうか?
知名度が上がっているでしょうか?
私は、そうは思いません。
何故そのことに不安を覚えるのか説明させていただきます。
ある幸せな夫婦が子供を授かったとします。そして元気に育ち学齢期を迎えます。(例えば、その子が私と同じ書字障害を持っていたとして)学校で元気よく友達と遊んでいるのに勉強に全然追いついていけません、そもそも字がほかの子と比べると極端に汚い。練習させても上達しない。字を書くこと自体を嫌がるようになってきてしまった。
そんな時、両親が学習障害を知らなかったら「学習障害かも?」と疑うことは当然できません。結果、その子に必要な支援をその子は受けることができません。
では、両親が学習障害を知っていた。もしくは、何とか調べて学習障害というものに辿り着いた。
それで問題は解決するでしょうか?
家庭内で勉強する時の問題点は解決できそうです。
でも、学校の授業はどうでしょう?
教師は知っているでしょうか?理解して必要な配慮をしてくれるでしょうか?
運よく担任が学習障害への理解があり、必要な配慮を受けられたとして、同級生はどうでしょうか?同級生の親は、学習障害のことを理解し、自分の子供に、それは特別扱いではなく、必要な配慮なんだと説明するでしょうか?できるでしょうか?
義務教育の期間は、本来であるなら、自己肯定感を育てるための大切な時期です。
しかし、学習障害と義務教育は考えれば考えるほど相性が悪い。
だから私は、これから自分と同じ障害を持って生まれてくる子供たちが一人でも多く、必要な時期に、必要な配慮を受け他の子たちと同じように義務教育期間に自己肯定感を育める社会になって欲しいと願っています。
その為に自分が出来ることはやっていきたいと思いこのブログを立ち上げました。
前置きが長くなりましたが、このブログの目的は以下の通りです。
1.学習障害の知名度をあげたい。
2. 上記の為に将来、啓発活動をしたい。
私自らが情報の発信者になるのか、啓発活動を行う団体・個人を支える形なのかは現状0ベースで考えています。
3. 上記に必要な学習障害についての正しい知識を身に着けたい
4. 自分以外の学習障害当事者、親族や知人のエピソードを知りたい。
5. 2~4ために勉強会や当事者会、ワークショップの情報が欲しい。
ブログという、本来、情報を発信するためのツールで、情報下さいってのも、なんだかなと思いますが、何か思うところあれば、コメント頂けると幸いです。