簿記と学習障害

以前、書いたように簿記2級合格しました。

そこで、私が簿記試験で受けた合理的配慮と勉強方法を書こうと思います。

私が受けた合理的配慮

まず、合理的配慮とは何ぞや?って話ですが

合理的配慮(ごうりてきはいりょ)とは、障害者から何らかの助けを求める意思の表明があった場合、過度な負担になり過ぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要な便宜のことである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E7%90%86%E7%9A%84%E9%85%8D%E6%85%AE

ということです。

簿記試験には色々な障害に合わせて様々な合理的配慮が用意されています。
(ただし、事前の申請と証明書類などが必要です)
数ある合理的配慮のメニューの中で私が申請した内容は

1.拡大記述式解答用紙

通常A4で配布される解答用紙をA3にしてもらえるという配慮です。

簿記試験では、勘定科目という文字列を「正確に」記述する必要があります。
文字の乱れを少しでも抑止するために申請しました。

2.試験時間延長

試験時間を1.5倍にしてもらえる。2時間のところを3時間にしてもらえるという配慮です。

自分のメモとして書くなら人より「ちょっと時間がかかる」程度ですが、他の人がちゃんと読める字を書こうとすると、かなり時間がかかります。
時間を掛けて書いても他の人の字に比べると下手字ですが(笑)
採点者に読める字を書くために申請しました。

以上2点の理由を申請書に書き、診断書を添えて申請したら、無事受理されました。

勉強方法

前提条件として、日々の仕分けや月次試算表の作成などの経理業務の経験はありました。

そして、ふと思いつき簿記3級の参考書を買い、目を通して

「これ分かるな。上目指せるんじゃね?」

と調子に乗って、2級の参考書に手を出したのが地獄の始まりでした(笑)

1.ひたすら参考書を読む

文字を書くのが苦手な人間なんで、二種類の参考書を買って、交互に5周くらい読みました。
ただ読むときに実務をイメージしながら時間を掛けて読み込みました。

2.過去問をやるひたすらやる

過去問集を買って5周か6周やりました。正直、問題と答えを暗記できそうな勢いです。
この時は、自分の字の汚さは気にしませんでした。
というか「買掛金」を「買×」と書いたり略称した字で2時間以内に終わらせることを意識しました。
電卓を手に馴染ませることも意識しました。

3.文字の練習をする

やることは2の過去問と同じですが、回答を丁寧に書く練習をしました。
具体的には、過去問の解答用紙をA3で印刷して、綺麗に枠内に書き、なおかつ3時間以内に収めるためのペース配分の把握に務めました。

ちなみに簿記試験では一つの勘定科目は一行で書くという不文律があるようなのですが、

「車両運搬具減価償却累計額」

というクソ長い上に書きづらい勘定科目があります。
これに関してはA3解答用紙でも綺麗に(人の読める字で)枠内に収めるっていうのは、書ける気がしませんので、出てきたとしても諦めることにしました。
(どうせ諦めたとしても100点中多くて4点の話ですから、試験時間を浪費するより他の問題に集中したほうがいいと判断しました)

4.勉強していて気づいたこと

簿記受けようと思って、一番不安だったことは「勘定科目の漢字が覚えられるのか、試験中に思い出せるのか」ということでしたが、回答の勘定科目に使う漢字は高確率で試験問題のどこかに書いてあるので、それを探して書き写すようにしました。

結果

8月に勉強を開始

11月の試験 3級合格 2級不合格

2月の試験 2級合格

という形になりました。途中で色々バタバタしましたが、それは別の記事にします。

長々お読みくださいありがとうございました。


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